→3Rプロジェクトは、「廃棄物」を「資源」に変えるプロジェクトとして、タイヨーが2020年から取り組んでいる活動です。
本来であれば捨てられるはずの余った資源に新たな付加価値を与えて、新たに使えるものにアップサイクルしていく活動です。
これまでに、新型コロナウィルスで利用が加速した飛沫防止パネルの再活用や、自動車製造時に発生するシートベルト端材を活用したアップサイクル製品の開発などをしています。
サスティナブルな取組について
持ち込み残渣でのについて
名入れ印刷・版下データ
購入方法・納期
3Rプロジェクトとはなんですか?
re:Rezinとはなんですか?
→re:Rezinは、お茶やコーヒーを抽出した時に出るお茶かすやコーヒーかすといった自然由来の残渣を原料の一部として使用してタイヨーが制作した、バイオマスプラスチック製品の総称です。
PPやABS、PLAといった樹脂に食品残渣や木質端材を混ぜ、コースターやキーホルダー、ボールペンなどの雑貨やノベルティ製品を製作したり、樹脂単体としての販売をしています。
re:Rezinは日本国内で発生した残渣の活用に限定しており、製品の製造や印刷、セットアップまで完全日本製にこだわっています。
残渣の持つ自然のチカラを可能な限り活かし、自然とプラスチックの融合で日本の環境問題を解決できるように取り組んでいます。
バイオマスプラスチックとは何ですか?
→「バイオマスプラスチック」は、植物などの再生可能な有機資源を原料として使用するプラスチック素材です。
似た用語である「生分解性プラスチック」は、自然界に存在する微生物などの働きで分解して最終的にはCO₂と水に変化する性質を持つプラスチックのことです。
現在のre:Rezinシリーズは前者の「バイオマスプラスチック」に該当しますが、残渣とPLAを配合した「生分解性プラスチック」の開発にも成功しています。
アップサイクルとは何ですか?
→アップサイクルとは、廃棄予定だったものに手を加えて、新たな価値を生み出し別の製品として生まれ変わらせることです。
アップサイクル製品は利用者にとっても価値が高く、環境負荷を減らせるために注目を集めています。
re:Rezinの場合は、捨てられるはずであったコーヒーやお茶の残渣などを再活用して、バイオマスプラスチックを製造しています。
食品残渣とは何ですか?
→食品関連事業所から出る食品由来の廃棄物。
飲食店の調理残渣のほか、売れ残り、消費期限切れの食品なども含みます。
世界では毎年、約13億トン(生産量の3分の1)の食料が廃棄されています。
日本でも1年間に約612万トンの食料が捨てられており、これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量です。日本人1人当たりでは、毎日お茶碗1杯分のごはんの量が捨てられている計算になります。
re:Rezinは環境的にどんなところが優れているのですか?
→re:Rezinは環境のことを考えて、サスティナブルに使える設計思想で開発をしています。
1つめに、本来石油由来プラスチックで作る部分を、自然由来の残渣に置き換えることで、石油由来プラスチックの使用量を減らしています。
2つめに、植物由来の残渣や端材を含んでいるので、その分は廃棄時に燃やしたとしてもCO2の排出はカウントされずCO2の排出量を抑制しています。
3つめに、re:Rezinは完全に非加食なものを中心に残渣として取り扱っているので、世界の食糧問題に影響を与えるような取り組みはしていません。
このようなSDGsやサスティナブルといった観点から製品の製造ラインやコンセプトを取りまとめて商品開発をされたものがre:Rezinです。
必要な残渣の量はどれくらいですか?
→【例:最小ロットの50Kgの樹脂を造粒する場合】
樹脂に混ぜる残渣の量を10%配合とした場合で約5kg~8kg、20%残渣配合で10kg~15kgが微粉状態の乾燥重量として必要となります。
乾燥・粉砕加工の工程で、余計な水分は飛ばしますので乾燥前の含水量にもよりますが、余裕をもった量は必要となります。
お茶やコーヒーの抽出後の残渣は水分を絞ってあっても乾燥させると半分くらいの質量になります。
どのような状態で、残渣を渡せば良いですか?
→残渣に水分が多いと、腐敗の進行が早くなります。
水分を含んでいるものは出来る限り乾燥をお願いします。
乾燥できないものの場合は、冷凍してクール便などで弊社までお送りください。
また残渣にゴミなどの異物が含まれないようお願いします。
産業廃棄物として受け取るわけではないので、出来るだけ樹脂に配合したい残渣のみの状態でご提供を頂く形が望ましいです。
自社で発生する残渣がないと依頼できませんか?
→食品残渣に限らず工業製品の製造過程で発生する端材や廃材などでも制作可能です。
また、店舗様にて廃棄されるポップやアクリルパーティションを再活用した前例もございます。ぜひ一度ご相談ください。
残渣と配合できる樹脂の種類は何がありますか?
→弊社保有の樹脂を使ってコンパウンドする場合は基本PP、ABSの樹脂からお選び頂けます。弊社保有金型を使用してコースター、フライングディスク、モーテルキーホルダーを制作する場合はPP樹脂ベースを推奨しています。
弊社保有金型を使用して定規、マグネットバー、ホイッスル、ボールペンを制作する場合はABS樹脂ベースを推奨しています。
クライアント様のご希望するベース樹脂を使用することも可能ですのでご相談ください。
残渣の回収だけをしてもらえますか?
→申し訳ありませんが、現在は残渣だけの引取りは基本しておりません。
残渣を産業廃棄物として回収してもらえますか?
→弊社は産業廃棄物回収業者ではないので不可です。あくまでも、産業廃棄物とは一線を画した有効活用が可能な残渣を、新たに活用する資源として回収しています。
Webに載っている残渣以外で過去にどのようなものがありましたか?
→木造建築過程で発生する檜チップ、文具事務用品メーカー様の自社製品端材、飲料メーカー様の飲料製造過程で発生する果実残渣、食品メーカー様の野菜カット非加食部分、スポーツ用品メーカー様で製品製造過程で発生する端材などがございます。
その他にも、水族館様で発生する死んだサンゴをキーホルダーへ加工、余った蓄光砂利を交通安全キーホルダーへ加工など、樹脂化のみに限らずアップサイクル製品の制作を柔軟に対応しております。
残渣はどうやって引き取ってもらえますか?
→密閉した袋に入れて段ボールでの発送や、フレコンにて発送していただくことが多いです。
配送が難しい場合はご相談ください。
あくまでも産業廃棄物としては引き取っておりませんのでご了承ください。
回収してもらった残渣をペレットにした状態で受け取れますか?
→もちろん可能でございます。
残渣をコンパウドすることによって “バージン樹脂に比べて成形がかなり” 難しくなる場合もございます。
ご希望の成形製品の形状や、樹脂の流動性など事前に希望のスペックをお知らせ頂ければ技術担当者と開発検討させていただきます。
注文からどれくらいで製品の試作ができますか?
→残渣の状態にもよりますが、粉砕~乾燥に2週間、造粒に2週間、成形試作に2週間といったイメージで1ヶ月半~2ヶ月程度が標準的なスケジュールになります。
工場の混雑状況により変動します都度ご確認ください。
残渣以外のものも含まれていますが、使えますか?
→内容物によりますが、基本的に受け入れ前に分別いただくことを前提としています。
どうしても分別が出来ない場合は別途費用で承る場合もありますが、弊社は産業廃棄物処理業者ではないので、廃棄物状態としての受け入れはお断りしています。
例として飛沫防止で活用されたアクリルパーテーションを回収しアップサイクルした時には、押し出し成形で加工されたものとキャスト成形で加工されたものの2種類があり、融解温度が異なったため、弊社で分別作業を行いました。
追加の費用が必要となる可能性がございますので事前にご相談ください。
名入れにはどんな印刷方法がありますか?
→シルク印刷、UVインクジェット印刷、ラベル貼りがございます。
アイテムごとに対応可能な印刷方法が異なり、印刷範囲も各種異なりますので、詳しくは製品ページをご覧ください。
それぞれの印刷方法の特徴を教えてほしいです。
→
シルク印刷:単色のみのため、グラデーションや画像の印刷は出来ませんが、インクが鮮明で綺麗に印刷されます。
UVインクジェット印刷:フルカラー印刷が可能で、画像やグラデーションを鮮明に印刷できます。下地に白インクをプリントすることで本体色が濃い場合でも影響なく、フルカラー印刷が可能です。
ラベル貼り:ラベル紙などにフルカラー印刷が可能で、シルクやUVインクジェットよりも一回り大きく名入れすることができます。グラデーションなど、細かいデザインも鮮やかに再現が可能です。
名入れを希望する場合は、印刷色の色指定は可能ですか?
→シルク印刷では、DICやPANTONEでの色指定を承っています。
UV印刷の場合は、基本的にインクジェット印刷の成行になります。
また残渣が含まれると、本体色が濃いめの色になることが多いので、(例コーヒ残渣の場合は黒色など)印刷色に影響を与えることがあります。
印刷の版下データはありますか?
→弊社製品の版下データは、こちらのページにご用意しています。
そちらよりDLしてご活用ください。
(※現在準備中です。随時更新予定です。)
校正をお願いすることは出来ますか?
→はい、校正は費用が別途かかりますがご希望に応じて承っております。
校正をする場合は、校正印刷サンプルの作成期間と、校正確認をして頂く期間が必要ですので、納期に余裕をもってご依頼ください。
印刷や梱包は、日本国内ですか?海外での製作ですか?
→re:Rezinの製品は、残渣の調達や製品製造、印刷、梱包も全て日本国内で行っております。
印刷用入稿データの作成はお任せできますか?
→はい、こちらは有償になりますが承っております。
ご希望のデザインなど弊社のデザイン担当よりご提案をさせて頂くことも可能です。
また貴社や店舗様でロゴデータなどをお持ちの場合、そちらをお預かりできれば版下に当てこんで入稿データを弊社側で作成することも出来ます。
お気軽にご相談ください。
サンプルはもらえますか?
→無料サンプルをご郵送いたしております。
お電話、メール、お問い合わせフォーマットよりお気軽にご連絡ください。
ご希望のアイテムの種類や残渣種類があればご指定ください。
見積もりはすぐにもらえますか?
→re:Rezinの既製品への名入れやお問い合わせにつきましてはお見積りを発行、または価格表をメールにてお送りさせて頂いております。
弊社より返信がなかった場合は送信エラーの可能性があるのでお電話にてご連絡をください。
また、お客様からご支給の「持ち込み残渣プラン」につきましては、残渣の種類や状態、使用用途、など分かる限りのことをお問い合わせフォームにご記入の上送付ください。
注文から納品までの流れを教えてください。
→
【re:Rezinの既製品に名入れプラン】については
見積依頼→見積提示→ご発注→入稿データ準備→校正→製品名入れ→台紙手配→パッケージング→ご納品
となります。
【持ち込み残渣活用プラン】につきましては、こちらのページをご確認ください。
注文からの納期を教えてください。
→
【re:Rezinの既製品に名入れプラン】の場合、数量にもよりますが最短2週間程度で対応が可能な場合もありますが、校正などをご希望の場合は3週間~程度見ておいていただきたく思います。
また、既製品の在庫が無い場合はそちらを生産する納期も必要となり納品時間が長くなりますので、ご発注前に必ずご確認ください。
【持ち込み残渣活用プラン】の場合は、製品の成形試作までに残渣の状態にもよりますが、粉砕~乾燥に2週間、造粒に2週間、成形試作に2週間といったイメージで1ヶ月半~2ヶ月程度が標準的なスケジュールになります。
成型の本制作や、印刷、パッケージへのアッセンブリ作業などを含めるとさらにかかります。生産ロットや工場の混雑状況により変動しますので都度ご確認ください。
成型品をデザインや金型製造から頼みたいのですが、可能ですか?
→金型のオーダーも可能です。
弊社が保有する入れ子型(※)がございますので、小さい商品であれば一からの金型制作に比べてコストを削減した制作が可能です。
残渣配合樹脂は成形の条件出しが難しいので、1級成形技師監修の元、ベストな設計デザインをご提示しており、クライアント様の金型開発から開発を同時進行した案件も多数ございます。
ご参考までに、持ち込み残渣活用プランもご確認ください。
※入れ子型:メインの母型にはめ込んで使用する型のことです。弊社保有のメインの母型を無料でご使用いただけます。
小ロットでも注文できますか?
パッケージへの印刷もできますか?
→re:Rezin製品への名入れプラン、持ち込み残渣活用プランともに台紙のオリジナルデザイン印刷を承っております。
台紙仕様以外の紙パッケージへのご印刷は丸形コースター/角型コースター用の紙スリーブ、フライングディスク用の紙スリーブに印刷が可能となっております。
台紙や紙スリーブは弊社の既製デザインもご利用頂けます。
名入れなしの注文も可能ですか?
→名入れ無しのre:Rezin成形品の単体バラでの注文も承っております。
持ち込み残渣活用プランで成形の場合も、名入れの有無はお客様でお選びいただけます。
名入れ無しの場合は安価にて販売いたしておりますのでぜひご検討ください。