SDGs未来都市「大阪府堺市」様の取組みに参画しました
SDGs 未来都市に選定されている大阪府堺市で、市内の竹林から発生する伐採竹をアップサイクルしてコースターを作りました。
コースターやパッケージのデザインには、堺市が推奨する４Rの取り組みを市民に認知拡大させるため、「Refuse」不要なものは断る、「Reduce」ごみ となるものを減量する、「Reuse」くり返し使う、「Recycle」再資源化する、という４つの「R」を中心とした可愛らしいデザインを配置して、市民に広く受け入れて頂けるようなデザインになっています。
堺市役所のSDGs担当 をはじめ、環境局の方々にご協力を頂きました。堺市のSDGsやごみの減量に対する意識の高さと、市民に対してのPR活動の一環として、地産地消モデルの素晴らしいエコアクションな取り組みです。
堺市役所 SDGs担当 羽田様
コースターの元となった竹
タイヨーさんとは確か大阪の展示会で初めて取組を見て「これだ！」と思いました。
その場で商品サンプルをいただいて、本庁に戻ってすぐに環境局に相談に行きました！
その後、タイヨーさんと環境局さんも交えて何回か打合せをしましたが、
こんなにストーリー性のあるいい商品が出来上がるとは思ってもみませんでした！笑
タイヨーさんとは、この取組をきっかけに新たな協創が生まれたらいいなと思っています。
堺市 環境事業管理課 西川様
SDGs未来都市堺のロゴマーク
本市にある埋立処分場では、維持管理のため、生い茂っている竹の一部を伐採しています。この伐採した竹を市民の方に還元できる方法はないかと考えていた際に、堺市SDGsプラットフォームを通じて株式会社タイヨー様を紹介いただいたことがきっかけです。ごみの減量に注力する本市としては、不要となった竹を活用して新しい価値を生み出す点に加え、プラスチックの代わりに竹粉を使用することで、プラスチックの使用量及びプラスチックごみの削減に寄与する点にも着目しました。
取組を進める中で、伐採や製造の過程で課題が生じた際には、何度も協議・調整させていただき、タイヨーさんのものづくりへの熱意と前向きな姿勢もあって実現することができました。
せっかく作るならより良いものをと思い、製品やパッケージ裏のデザインにもこだわりました。
完成したコースターは、繊維が模様として浮き出ており、ほんのり香りがするので、竹から作られたことがよくわかるとても素敵な製品だと感じました。同じ竹でも素材によって色の出方が異なる点もアップサイクル製品の特長だと思います。本市の竹からできたコースターは深みのあるシックな色味で4Rの白の印字が映えるのが好評です。
市内でごみ削減に取り組む登録店舗である「食べきり協力店」に対し、飲料提供時の活用を希望する店舗を募集したところ、多数の事業者から使用したいとのお声をいただき、コースターが作られた背景にも興味関心が寄せられました。
また、何から何に生まれ変わったのかがわかりやすいリサイクルであり、素材がすべて本市由来のものであるため、4Rを身近に感じることができる取組になったことが喜ばしいと感じています。取組を通じて、市民や事業者の皆様に「4R」について知っていただく良い機会になったと思います。
ご注文詳細
| 商品 | アップサイクルコースター |
| 使用残渣 | 竹（堺市伐採竹 持ち込み残渣活用） |
| パッケージ方法 | OPP袋入れ/オリジナル台紙付き |
| 印刷 | シルク１色印刷 |
| 使用シーン | 堺市民へSDGsや４Rへの取り組みPRグッズとして |
総括
弊社として、初めて地方自治体の方々と取り組みをさせて頂いたお仕事でした。
堺市は2018年にSDGs未来都市に選定されており、SDGs推進プラットフォームという独自のプラットフォームを用いて、市民や市内で経済活動を行う会員同士でのSDGs情報共有の場を構築しています。
そういった、環境に対する意識の高い行政の方々と、市内で発生した伐採竹の再活用方法について相談をうけました。
発生した伐採竹を、ただリサイクルで活用するだけでなく、新たに作り出されたものが市民のSDGsや4Rに対する啓蒙に繋がれば、とのご希望も頂きました。
これまでは、竹を細かく粉砕して近くの畑の土壌改良に使用したりしていましたが、弊社から竹害処理で伐採をした竹を活用したコースターにアップサイクルして活用するご提案をさせて頂きました。
コースター本体への印刷デザインや、パッケージは堺市役所の羽田さん、西川さんで考えて頂いたのですが、市の想いがぎっしり詰まった4Rの取り組みを分かりやすく表現したデザインで、入稿デザインを受け取ったときには、あまりの完成度の高さがとても印象的だったことを今でも覚えています。
可愛らしく、分かりやすいデザインで、コースター自身にも竹の残渣が活かされている風合いが残っており、配布した市民の方々にも大変好評だったと聞いています。
堺市のSDGsに対する意識の高さと同じくらい、ご担当の羽田さん、西川さん並びに環境局の皆さんの想いも高く、とても熱意を持って取り組んでいただきました。
市が管理しているものからしか作ることの出来ない、地域の特徴や由来を活かした資源から新たな製品を創り出すことが出来とても嬉しかったです。
この度は、多大なご協力を頂き本当にありがとうございました。
株式会社タイヨー 担当 平林