ポリエステル繊維を定規・マグネットバーにアップサイクル
尾張整染株式会社様で、生産されるポリエステル繊維のリサイクル品として樹脂ペレットをお預かりし、オリジナルの定規・マグネットバーにアップサイクルしました。
取扱いのあるカーシートや椅子張りの生地は、張りを持たせるなどの理由から裏面に樹脂をコーティングしています。
このコーティングのためリサイクルが困難であり、廃棄するしかありませんでした。
この樹脂に工夫をし、リサイクルを可能にする技術を尾張整染株式会社様で推進し、この生地をペレット化するところまで進んでいましたが、その先が見えていないとの事でした。
そこで弊社のre:Rezinにある残渣から樹脂を作り出し商品を作り出す技術を活用し、ポリエステル繊維をリサイクルした商品を作り上げる事に成功しました。
デザインは繊維の街のシンボルであったのこぎり屋根の弊社工場、加工の主体となっているカーシートから車、SDGsを意識し全体的に自然や暮らしをイメージしたものをご入稿いただきました。
ノベルティのパンフレットを頂いて、弊社でもノベルティを依頼しているので、なにか今までと違うものがあるかと思い、問い合わせをさせて頂いた所、ペレットから製作するノベルティのお話を聞きお願いすることになりました。
最初は上手くいきませんでしたが、色々とトライを重ね、なんとか形にしていただき定規とマグネットバーを、それぞれ必要な数量で作成していただくことができました。
廃棄されるはずの生地をリサイクルではなく、アップサイクルさせている取り組みが、社内でも高く評価され、デザインもかわいいと好評でした。
来社されたお客様にお渡ししたところ、他社でもアップサイクルに興味を持っている方が多く、「とてもいいですね」とのお言葉を頂きました。
今後はさらに多くの場面で弊社の取り組みをノベルティとしてアピールしていけたらと考えています。
ご注文詳細
商品 | アップサイクル定規/アップサイクルマグネットバー |
使用残渣 | ポリエステル(お客様の製造工程で排出) |
パッケージ方法 | OPP袋入れ/オリジナル台紙付き |
印刷 | シルク1色印刷 |
使用シーン | お客様へ贈呈品 |
総括
re:Rezinでは、主に食品工場や飲食店などから排出される「植物系の残渣+樹脂」で商品化を進めておりますが、樹脂のアップサイクルも積極的に進めております。
尾張整染様が扱っていらっしゃる、「ポリエステル繊維」は一般的に「PET」と呼ばれています。
ペットボトルやTシャツの原料と言った方が一般的に馴染みがあるかもしれません。
今回は、尾張整染様から排出される樹脂の有効活用のひとつとして、ノベルティの原料として使う事を提案させていただきました。
原料の性質は企業様により様々ですので、テストを繰り返す必要がありましたが、素敵な定規とマグネットバーが仕上がりました。
尾張整染様のアップサイクルへの取り組みを対外的にPRする際のお力になることが出来れば幸いでございます。
株式会社タイヨー 担当 伊藤